2週間ほど前、キョーコには月に一度のものがきた。
キョーコはどんなに忙しくても、規則正しい生活、そして栄養バランスの取れた食事を欠かさない。
それが幸いしてか、月のものはとても規則正しくやってくる。

・・・ということはつまり、今日はとても危ない日だと。




【危険×危険】









久しぶりに2人とも仕事が早く終わったので、一緒に家で食事をすることに。
もう一緒に暮らし始めて長いけど、夕食を一緒に取れることなんて滅多にないからとても嬉しい。

嬉しいんだ。
でも、『今日は駄目ですから』とキョーコに念を押されてしまった。
避妊しても100%ではないから。





だけど、ね?
なんだかんだすれ違いが多くて、今日は久しぶりに触れ合えると思っていたんだ。

しかも、こういう日のキョーコはいつにも増して可愛く見えて・・・。


だから・・・・・ね。










一緒の夕食が終わり、2人でテレビを見ていたときの事。
ドラマを見ているせいか、2人の目は真剣そのもの。
・・・だったのに。

ドラマが終わった途端に蓮は語尾を弾ませながら、キョーコを背中から抱きしめた。
「キョーコv」
「え?」
突然の事に驚いて振り向こうとしたキョーコの首筋をチロリと舐める。
そして首筋に顔を埋めたまま、両手はキョーコの体を這うようにキョーコの可愛い2つの膨らみへと移動する。

「え?ちょっ・・・きょ、今日は危険な日だからダメだって言ったじゃないですか!! 敦賀さんだって、何もしないって・・・」
「ん?ああ、だから約束どおり危ないことはしないよ?」


そう言いながらも両手はしっかりとキョーコの胸を掴んでいる。
しかもただ掴んでいるわけではなく、揉み解したり、先端を人差し指で押し潰したり・・・
洋服の上からでも先端が硬くなっていることが分かると、蓮はそれをキュっと親指と中指で掴み上げ、軽くねじる。

「あ・・・んっ、ダメ・・・!」

口では否定の言葉を放っていても、抵抗らしい抵抗はない。
蓮は右手をキョーコの背中に持っていき、ブラのホックを外す。
何をされたかキョーコが気付いたときには、すでに蓮の左手はシャツの中に伸びており、ひやっとした感触にキョーコは体を震わせる。
そして蓮の手は徐々に這い上がっていき、キョーコの胸に直に触れる。

「ひゃっ!」

布越しではない直接的な刺激に、キョーコは体を仰け反らせる。
そして蓮の右手はキョーコのスカートの中の太ももへと移動し、その内側を撫でるように優しくさする。
そのまま刺激を続けると、キョーコの吐息に甘いものが混じってくる。

蓮はキョーコが感じているのを見て、愛おしそうに目を細め、キョーコの首筋から耳へとその舌を這い上がらせる。
耳の中にぬめりと湿った感触。
キョーコはビクンと体を震わせ否定の言葉を発しながらも、体はもう抵抗すらせずに蓮に凭れ掛かっている。


蓮が太ももからさらにその奥のショーツに右手を移動させてみると、そこはすでに湿っていた。

「あ・・・っ! やっ・・・敦賀さん、ダメです! そ・・・っ・・・・・・・ンっ」

そんなキョーコの言葉を遮るように、蓮はさらにそこの奥にある割れ目に沿うように指を動かしだす。
その単調な動きに、キョーコのそこはさらに湿り気を帯びてきて。

「・・・んっ・・・だ・・めぇ・・・・」

必死で声を抑えようとしながらも、否定の言葉だけでも紡ぎだそうとしているその声はとても弱々しくて。
もうキョーコがすっかり蓮の与える刺激になすがままになっているのを確認すると、蓮は急にキョーコへの愛撫をやめた。
キョーコの体から急に蓮の手が離れていって、耳への刺激もなくなって。
何故やめるの?とでも言いた気な目で、キョーコは体を少し起こし蓮のほうを振り返る。

その物欲しそうな瞳に蓮は心の中でニヤリと笑いながら、表面上はそれを隠して優しく微笑む。
そしてキョーコの頬に手を添えて、軽く触れるキスから徐々に深くキョーコを味わい、ある程度満足したところでキョーコを放した。
うっとりとした目で蓮を見上げるキョーコに、蓮は先ほどと同じ笑顔で微笑んだ。

「続きは、ベッドでしようか?」

冷静な状態だったらその笑顔の裏に何かあると、嗅ぎ取れたかもしれない。
しかし中途半端なところで止められて、思考がぼんやりしていたキョーコはただコクリと頷くことしかできなかった。











寝室に着くと、蓮は乱れて中途半端に脱がされた状態のキョーコの服をすべて取り去りベッドに座らせ、自身も服を脱ぎ始める。
キョーコはもう諦めたように抵抗もせずに服を脱がされ座っていたが、目の前で服を脱いでいるこの男を見ているうちに、
色々と思い出してきて怒りがこみ上げてきた。そして、

「つ・・・敦賀さんの嘘吐き・・・っ!!」
涙をこぼれんばかりに溜めてキョーコは精一杯、声を張り上げた。

「心外だな、俺がいつ嘘なんてついた?」
「だって、今日は危険な日だからダメだって・・・そしたら『分かった』って・・・!」
「そうだよ?だから危険なことはしてないじゃないか。」

「え? で、でも・・・・」
キョーコはすでに全裸でベッドの上に座り込んでおり、蓮も上半身は何も身に着けていない。
だからいつものようになるのだと、そう思っていたキョーコは蓮の言葉に疑問を持たざるをえない。

蓮はニヤリと意地悪く笑いながらそのキョーコに近づき、キョーコの右の耳元に顔を近づけ、
「"最後"までしなければ危険はないだろう?」

キョーコが蓮の言葉に気をとられている隙に、キョーコの左肩を優しく押しながら横たわす。
「え・・・? っきゃっ!」

視覚が反転したことにキョーコが対処するよりも早く、蓮はキョーコの両足を開き、腰を抱え込む。
そして蓮はキョーコのすでに熱く濡れそぼった秘部に口を近づけ、くちゅりとわざと音を立てながらその蜜を味わう。
さらに蓮は執拗にそこに指もまじえて攻め立てて。

「・・・ぅ・・んっ・・・・・ぁ、ン・・・・あぁっ・・・・・ぅっ、ん・・・・・っんんっ」

少しずつ音を増すキョーコの鳴き声。
舌と指だけで軽く達してしまいそうになっていた。
そして無意識にだろう、キョーコの腰が蓮をさらに求めるように動いた。
その瞬間、蓮は愛撫を突然止めた。


「・・・・ぇ・・・?」

僅かにキョーコの口から漏れたか細い声が物足りなさを訴えている。
蓮はその声に気分を良くしながらも、それを無視して蓮は体を上に持って行き、今度はキョーコの上半身への愛撫を開始する。

キョーコが欲しがっているのはそこではないと、蓮にはわかっている。
それでも今はまだキョーコがして欲しいことに応えるようなことは・・・しない。

愚かしいことだとは思うけど。
それでも、キョーコの口からちゃんと聞きたいから。
何を、・・・・・欲しているのか。


何度も何度も、蓮の執拗な愛撫によってキョーコは絶頂寸前までいっている。
しかし、蓮はその度にわざとそこで愛撫を止める。






―――・・・もう何度目だろう。
蓮の指がキョーコの中を這い回り、キョーコは自分ではどうしようもないほどの快楽にもう声を抑えることもできずに鳴き続け。
もう少し・・・! といったところで、またその指は動きを止める。



「・・・もぉ、やめて・・・。いじわる、しないで・・・」

体はくたくたになるほどに愛撫を受けて、それでも一度もイかせてもらえない。
蓮のその焦らしに、キョーコはもう限界で。
耐えられなくてそう口にした。



「やめて、いいの?」

意地悪く囁かれたその声に、キョーコはビクッと反応した。

―――違う。
やめて欲しいんじゃなくて・・・もっと、ちゃんと欲しい。
蓮はそれが分かっていてこんなことをして、意地悪にもこんなことを言う。
恨めしくて、憎らしくて仕方ないのに、今のキョーコには蓮の思惑通りにする以外に選択肢はない。
ふるふると首をふり、

「・・・っちが・・・っ ・・・お・・願い、ですから・・・・・」
うるうると大きな瞳からは涙が零れている。

「ん?」

怯んだような瞳を見せて、キョーコは切羽詰ったような様子。
何をして欲しいかなんて分かりきっているが、直接聞きたいのだ。



「さっ・・・さいご、まで・・・・・・して・・・ください・・・・っ!」

真っ赤になって、恥ずかしそうに呟いた。
消え入りそうな声で。



本当はもっと直接的な言葉を言ってほしかったけれど。
蓮自身がもう限界で。

蓮はズボンのファスナーを開け、勢いよく飛び出したそれに手早く準備していたゴムをつける。
そしてもう十分すぎるほどに準備のできた、キョーコの内部に差し込んだ。

「っひ・・・ゃ・・・ああぁっっ・・・!!!」

キョーコの中のたっぷりの潤滑液のおかげで、キョーコはすんなりと蓮を咥えこんだ。
キョーコの中は酷く熱く、散々焦らされたせいか内部の締め付けは予想以上で。
きゅぅっと、キョーコは蓮を逃がさないかのように締め付けながら、うっすらと赤く染めた頬に満たされたような表情をして。
あまりにもそれが愛おしくて。優しくキスを落とす。
嬉しそうにそれに答えるキョーコ。


しかし、次の瞬間蓮の笑顔は質の悪いものへと変わる。

「そんなに欲しかったの?コレ。」

それはキョーコの羞恥心を刺激するため。
予想通り、キョーコはかぁっと赤くなり、ぷいっと顔を背けた。

「あれ?いらなかった? じゃあ・・・・・抜こうか?」
本当は余裕なんてないのに、余裕のある振りをして。
そう言って蓮は奥まで収まっている自身を、キョーコの体から僅かばかり抜き出した。

「え、あ・・・っ!」
その感覚についキョーコは不満気な声を出し、驚いたように蓮を見上げる。

「ん?」
キョーコの不満気な声に気を良くしながらも、まだ意地の悪い笑顔をやめない蓮。
キョーコは悔しそうににらみつけるも、効果なし。

まだ蓮の望んでいる言葉をキョーコは発していない。
さらにキョーコの体の中から、今度は半分以上抜き出した。

「やっ・・・!」
とっさにキョーコの口から出た声に、蓮はにやりと口元を緩める。

「何が?」


そしてキョーコは悔しそうに、恥ずかしそうに、泣きそうになりながら、

「・・・・・・抜いちゃ、やだ・・・」

その言葉に蓮は満足気に笑い、勢いよくそれを再び差し入れた。



そして蓮はただ激しく、キョーコの内部の感触、そして乱されて分けのわからなくなっているキョーコを楽しみ、
キョーコは蓮に攻め立てられながら、そのあまりの快楽に何も考えられなくなって。
自分がどんなに淫らな声を上げているかなんて分からなくなってて。
蓮にしがみつき、焦らされた後の急激な刺激に己を忘れてただただ甘い嬌声を部屋中に響かせた。



そしてキョーコは一段と甲高い声を上げて。蓮にしがみついていた腕から力が抜け、シーツへと落ちた。
蓮もキョーコと同時に自身を手放し、名残惜しそうにキョーコの中から引き抜いた。










処理を済ませて、蓮は意識のないキョーコの体を愛しそうに抱き寄せた。
あどけない顔して眠っているキョーコの髪をくるくると弄ぶ。

(きっとこの子、朝起きたらすごい形相で怒り出すんだろうな・・・)

その想像の中のキョーコすら愛しくて。
ぎゅっとキョーコを抱く手に力を入れて、蓮は眠りについた。















+++

翌朝、蓮はキョーコの目が覚めるととても爽やかな笑顔で「おはよう」と言った。
寝起きでぼーっとした状態で、キョーコは何も考えずに「おはようございます」と。

しかし、むくりと起き上がって自分の惨状を見た瞬間、覚醒したように頭がはっきりとした。

「・・・っっ!!! つ る が さん!!!」
恐ろしい形相で、あたりには不穏な空気を漂わせながらキョーコは声を荒げた。

「なに?どうかした?」
しかしそれを予測していたのか、蓮は何事もなかったかのように爽やかに笑っている。

「『なに?』じゃないですよ!! 何なんですか、昨日のは!!! ダメだって言ったのに。
敦賀さんだって了承したじゃないですか!それなのに・・・っっ!!!」

「うん・・・だから俺も最後までするつもりはなかったんだけど、でも君が言ったんだよ?・・・してって。」

前半の言葉は絶対に嘘だと、その笑顔を見ていれば分かる。
でも後半の、自分で言ってしまったことを思い出して、恥ずかしさでいっぱいになる。

"あんなの無理やり言わせたんじゃないですか!"

って言ってやりたいのに・・・っ!



悔しそうにぷいっと蓮に背を向けてしまったキョーコを、蓮は後ろからふわりと抱きしめる。
「ごめん、ね?」

突然の謝罪の言葉に、キョーコは驚き、どうしたらいいのか分からなくなった。
まさか今回の事で蓮が素直に謝ったりすることは無いと思っていたのだ。
しおらしい蓮の態度に、つい許してしまいそうにキョーコの心は少しばかり動いた。
しかし・・・

「でも、きっと大丈夫だよ。終わった後に即行で抜いたから。キョーコはすぐに寝ちゃって気付かなかっただろうけど。
それに、もしできてもちゃぁんと責任取るから。」

蓮は次の瞬間力が抜けるほどに明るい声でそんなことを言い出した。

「んなっっ!!」

慌てて振り返ると先ほどと変わらず爽やかな笑顔の蓮。
さらに・・・

「それにね、我慢しろっていうのは拷問だよ? 危険日なんて、動物で言うところの発じょ・・・」

「敦賀さんの、馬鹿ぁぁーーーーーーー!!!」


キョーコは再び沸いた怒りにわなわなと体を震わせ、力の限りの大音量でそう叫び、
蓮のベッドに無駄に4つも置かれている枕の一つを掴み、その憎たらしい顔に押し付けて黙らせた。
















FIN

ご存知「MORE BY LUCK THAN MANAGEMENT」のるき様に、管理人が勝手に送ってしまったSSです。
これを貢物として、管理人は無事、変態鳥一家への仲間入りを果たすことができましたvv

初裏、カテゴリーは鬼畜ラブエロを目指しました。
おばかでどうしようもないお話でございますが、楽しんでいただけたら幸いです。

[2005.10.24]

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